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   新OS「WindowsXP」   
今回のテーマはWindowsXPです。
我々がWindowsXPを導入する意味はあるのかについて、
機能を中心に比較するのではなく、
一般に言われている点について検証します。
比較対照は基本的にWindows98です。
※ここで取り扱うのはHomeEditionのみです。
※このコラムは、以前にもほぼ同様の内容で公開されていましたが、
 RPGの歴史で採用したニューコラムスタイルを適用し、
 文章の推敲を行ったことで読みやすくなりました。

目次
  1. XPは動作が遅いのか?
  2. XPは本当に安定していてフリーズしないのか?
  3. 「ライセンス認証」は面倒なのか?
  4. 見た目はどうなったのか?
  5. 新ユーザーインターフェースのLUNAとは?
  6. デスクトップはどう変化したのか?
  7. スタートメニューはどう変化したのか?
  8. ソフトの互換性は大丈夫なのか?
  9. 互換モードにはどの程度期待できるのか?
  10. 周辺機器の動作は大丈夫なのか?
  11. 追加されたソフトの能力は?
  12. ファイル検索はどう変化したのか?
  13. 起動速度に変化はあるのか?
  14. システムの復元は使えるのか?
  15. HomeEditionとProfessionalEditionの違いは?
  16. XPにしなければ時代遅れなのか?
  17. どのような人がXPを導入するべきなのか?
  18. 公式情報のページ

[1]XPは動作が遅いのか?

一口に動作速度を比べるといっても、
使用する環境やパソコンの能力、
それにソフトの種類などによって異なりますので、
いくつかの基本的なケースを取り上げてみます。

パソコンの性能が低い場合、98に比べて速度は明らかに低下します。
重要なのはメモリ容量256MBがXPの実質的最低ラインとなります。
逆に、メモリーが256MB以上あるならば、速度は確実に向上します。
CPUの負担は大差なく、視覚効果を切ればそれほど影響しません。

ゲームやインターネットやメールやワープロなどを中心に使用している場合、
XPと98の差はほとんどありません。
速度差が出るのは、大量のアプリを起動している場合で、
この場合、XPの方が高速に動作します。

ハードディスクやフロッピ−やMOなどの、
ディスクへの書き込みは98の方が高速に動作します。
これは、XPは安定重視の方式を使用しているためです。

インターネットの速度は初期設定ではXPの方が高速です。
ただし、フリーや市販の速度向上ソフトを使用すると、
98でもほぼ同様の能力を引き出すことは十分可能です。

ウィンドウズ自体の動作は明らかに98が高速です。
ただし、XPは視覚効果を切ることで、大幅な改善が見込めます。

また、インテル製の最新CPUに搭載されているHyper-Threading技術は、
一般向けのOSではWindowsXPでしか動作しません。
他、サーバー用WindowsやLinuxで動作するものの、
それらはネットワーク向けOSなので普通に使うには不向きなものです。

結論:基本的に、それほど極端な差はありません。
   搭載メモリが256MB以上ならばXPでも98と変わりません。
   視覚効果を切ることで速度の低下を防ぐことができます。


※視覚効果の切り方  スタートボタンからコントロールパネルのシステムを実行。
 詳細設定タブを選択し、パフォーマンンスの設定ボタンを押す。
 パフォーマンスを優先にするを選択しOKを押す。



[2]XPは本当に安定していてフリーズしないのか?

XPの安定性についてですが、98と比べるならば、
XPは非常に安定しており、安定性は比べ物になりません。
アプリが不安定になることは避けられませんが、
不安定になったアプリだけをすぐに終了させることが可能なので、
システム全体に影響を与えず、再起動することはまずありません。

ただし、2000の方がXPよりも安定して動作します。
2000ではゲームなどは動きにくいと言われていますが、
最近のソフトはほとんど全てが2000でも問題なく動作します。
安定性を極めるならば、2000の方が良いでしょう。

98と比較してどの様に安定しているかですが、
まずは先ほど述べたとおり、不安定なアプリのみを終了できます。
98と比べて、再起動する機会は極端に減少します。
また、比較的大量のアプリを同時起動しても問題ありません。
CD−Rを焼きながら音楽鑑賞といった負荷のかかる処理にも耐えられます。
ただし、元々不安定なアプリは、XPでも不安定なままです。
これは互換性確保のためでしょう。仕方ないところではあります。

結論:安定性は良い。これだけが目的でも損しない。
   ただし、2000を使用しても同等以上の安定性が得られる。



[3]「ライセンス認証」は面倒なのか?

XP発売前から盛んに言われていた点です。
結論から述べる限り、多くの人には関係ありません。
メーカー製パソコン搭載XPならば、認証は不要だからです。
別途購入したXPでは認証が必要ですが、
インターネット経由で比較的簡単に行えます。
ただし、セットアップ直後はインターネットの設定がなされておらず、
電話で認証するケースも多くなりますが、この場合は面倒で、
長いIDを間違いの無いように全て言わなければならなくなります。

OSの再インストールや周辺機器の取替えで再認証が必要になります。
その時の条件は、XPの購入方法によって異なりますが、
メーカー製パソコン搭載XPでは、マザーボードを取り替えた場合、
通常のXPでは、周辺機器を6個取り替えた場合、
再認証が必要になります。
また、周辺機器情報は4ヶ月毎に初期化されるため、
4ヶ月目までに5つの周辺機器を取替え、
4ヶ月より後で6つ目の周辺機器を取り替えた場合は、
認証作業は不要となります。

通常版XPの場合、1ヶ月認証を忘れていると、
起動ができなくなってしまいます。
認証は面倒ですが必ず済ませてください。

企業向けにセットで売られているXPの中には、
認証作業を必要としないものがあります。

結論:はっきりいって面倒だが、それほど重大な問題ではない。
   ただ、自作を頻繁に行うユーザーにはきついかもしれない。



[4]見た目はどうなったのか?

XPでは見た目にも大きな変更が加えられており、
ウィンドウの角が丸くなり、アイコンは巨大化しています。
マウス選択の時には半透明の枠が使われるなど、
操作部分にゲーム的な視覚効果も使われています。
この見た目については、好みの問題となるので、
ここで良い悪いを言うことはできません。

ただ、この見た目のために負担がかけられているのは事実です。
特に、視覚効果には大きな負担がかけられているので、
特別この効果が好きなのでない限りは切るのが無難です。
※切り方は視覚効果の切り方を参照のこと

そのほか、ウィンドウ周りの見た目については、
たとえ変更を加えても負担に変化はありません。
こちらは完全に好みの問題となるでしょう。

ウィンドウ周りの見た目変更については、
98でも各種フリー、シェアウェアソフトで、
XPとほぼ同様の見た目にすることが可能です。

結論:好みの問題であると共に、98でも可能なため、
   この点はあまり重要な問題ではない。



[5]新ユーザーインターフェースのLUNAとは?

XPには、新しい操作方式のLUNAが搭載されています。
新しい操作方式といっても、そんなに大げさな変更ではありません。
一言で説明すれば、「画面の左側に、常時ポップアップメニューがある」のです。
このポップアップメニューには、主な機能が具体的な言葉で書かれており、
ここから、各種機能を簡単に利用できるようになっています。

この操作方法は、具体的な機能が常に表示されているのでわかりやすいのですが、
従来からの操作に慣れている人は、結局、ほとんど使わない機能であるのに加え、
現状では、他社製アプリケーションのほとんどは従来方式での操作法です。
また、当然ながら、設定で切れば、従来どおりの操作を行うことができます。

でも、初心者の人にとっては、とりあえずマウスさえ使えれば、
たいていの操作はなんとかなるだけのわかりやすさはあるので、
パソコンを扱うのが始めての人には結構便利だといえましょう。

結論:具体的でわかりやすいが、普通の操作に慣れた人にはうざったい。
   それでも、まったくの初心者の人には便利である。



[6]デスクトップはどう変化したのか?

98に慣れた人がXPで始めに驚くのはデスクトップでしょうか。
基本的に、デスクトップにはゴミ箱しか置かれていません。
これは、デスクトップが使えなくなったわけではなく、
マイコンピュータなどがスタートメニューに移されたためです。

始めは面食らいますが、デスクトップを使用する上では変化はありません
ファィルやショートカットは自由自在に置くことができます。
デスクトップ固有のアイコンで始めからある物はゴミ箱だけですが、
マイコンピュータなど、従来からあった項目については、
コントロールパネルの画面のデスクトップのカスタマイズから、
それらの項目を追加することができます。

ただ、98から環境を移行する場合には注意が必要です。
98とはXPはデスクトップのフォルダ位置が異なり、
[C:\Documents and Settings\ユーザー名\デスクトップ]
(ユーザー名は、使用する人の名前に置き換える)
がデスクトップの位置となります。
ソフトの設定が以前のままでは動作に問題が出るので、
オンラインソフトなどの設定は変更する必要があります。

結論:デスクトップについては従来と大差ない



[7]スタートメニューはどう変化したのか?

XPではスタートメニューにも変更が加えられています。
マイコンピュータやマイドキュメントのような、
従来デスクトップにあった項目はスタートメニューにあり、
それらのアイコンはひときわ大きく表示されます。
メニューとして表示させると、ドライブを展開したりもできます。
また、新規インストールしたソフトは強調表示され、
使用したソフトの履歴はスタートメニューの右に大きく表示されます。
スタートメニューを頻繁に使用する人には便利になっています。

ただ、2000に存在したスマートメニューは今回ありません。
また、ソフトの履歴や強調表示などは、人によっては邪魔に感じます。
従来、スタートメニューをあまり使わなかった人は、
スタートメューからマイコンピュータなどを呼び出すのが、
不自然に思えるかもしれません。
デスクトップを多用してきた人にはむしろ不便です。

XPのスタートメニューが気に入らない場合は、
2000風に戻すことが可能です。
2000風に戻せば、基本的には98とほとんど同じです。
スマートメニューも機能するようになります。
ただ、マイコンピュータなどの項目は使えなくなるので、
デスクトップに追加する必要があるでしょう。

結論:人によって意見が異なる。
   スタートメニューを多用してきた人には便利だが、
   デスクトップを多用してきた人には不便。



[8]ソフトの互換性は大丈夫なのか?

新しいOSが出るたびに問題となるのがソフトの互換性です。
XPでは、98、2000で動作するアプリが全て動くはずです。

XPにはMS−DOS互換の動作も用意されており、
MS−DOSのアプリでも一部が動作します。
ゲームやその他、少しでも特殊な機能を使うものは一切動きません。
また、ファィルシステムがNTFSなのでDOSモードは使えず、
MS−DOSに切り替えて動作させるのも困難です。
また、DOSから起動する仕組みのWindowsアプリも動きません。

内部で16ビットのエミュレーションを行っているため、
Windows3.1のアプリもだいたい動作します。
WinGを使用するゲームも問題なく動作します。
ただ、一部にはアドレスを直接参照するなどの、
特殊な方式のもがありますが、それらは当然動作しません。
98で動くものであればXPでも動作するでしょう。

98で動作するソフトは基本的には動作します。
微妙に挙動が異なるケースもあり、よく発生するのは文字化けです。
これは、XPでは全世界共通のUnicodeを使用するためで、
ファイルのオープンなどで困ってしまうことがあります。
また、一部の機能のみに問題が発生するケースは少なくなく、
98で使用できた機能がXPでは使えない事態もたまに発生します。
また、プロセスを扱うもの、強力なカスタマイズを行うもの、
NTチェックを行うゲームなどは正常動作しません。
2000で動作するソフトはほとんど動作します。

動作しないソフトに関しては、多くの場合は、
メーカーのサイトからアップデートを入手することが可能です。
これによって、ほとんどの場合は不具合を解消することができます。

結論:ほとんどのソフトは動作する。
   ただ、ソフトによっては、98と動作が違ったり、
   特定の機能を使用することができなかったりする。


XPに正式対応を宣言していないソフトの種別による動作の期待度(独自調査)
ビジネス      : ほぼ100%動作(一部の機能に誤動作あり)
画像編集      : ほぼ100%動作(文字化けあり)
エディター     : ほぼ100%動作(文字化けあり)
圧縮・解凍     : ほぼ100%動作(文字化けあり)
ブラウザ      : ほぼ100%動作(挙動の差あり)
メーラー      : ほぼ100%動作(挙動の差あり)
マルチメディア   :    90%動作(挙動の差あり)
通信        :    90%動作(速度向上あり)
2Dゲーム     :    90%動作(互換モードでの動作も含む)
ゲームエミュレータ :    90%動作(互換モードでの動作も含む)
3Dゲーム     :    80%動作(互換モードでの動作も含む)
MS−DOSツール :    70%動作(速度は大幅低下)
ベンチマーク    :    60%動作(強制終了あり)
16ビットアプリ  :    60%動作(文字化けが頻繁に発生し、ファイルの取り扱いが困難)
ウイルス対策    :    50%動作(なにやら不穏な動作なので不安になること多し)
仮想CDソフト   :    40%動作(仮想CDを認識しないことが多い)
システム設定    :    40%動作(強制終了、誤作動あり)
ソフトウェアデバイス:    10%動作(強制終了多し)
ソウトウェアMIDI:     0%動作(すべて強制終了)
MS−DOSゲーム :     0%動作(すべてエラーが発生して起動不可)



[9]互換モードにはどの程度期待できるのか?

XPには、互換モードという機能が用意されています。
この機能は、XPで正常動作しないアプリケーションを、
内部的に以前のOSに近い設定で動作させることで、
XPでも正常に動作させることが可能な機能です。

この互換モードが最も有効なのはNTチェックを行うゲームです。
以前は、NT系ではゲームなどは動かしにくいといわれていたため、
あえてNT系では起動しないように作られたゲームが多数ありました。
しかし、XPもNT系のため、それらのゲームが起動しなくなります。
互換モードを適用すると、ゲームがXPをNT系とは認識せず、
NTチェックに引っかかり動作しなかったゲームでも動作します。

また、一部、256色のウィンドウモードでのみ動作するゲームは、
256色で起動する設定にすることで動作することがあります。

そのほか、互換モードにすることで、文字化けが直ることがあります。
この現象は、外国製ソフトで日本語を扱う際に多く見られます。
ただし、逆に互換モードのみで文字化けになることもあります。

ただし、動作に問題があるようなソフトにはほとんど効き目がありません。
XPで起動すると強制終了するようなソフトには、
互換モードの効き目はほとんど無いといってよいでしょう。
また、カスタマイズ系ソフトを互換モードで起動すると、
ソフト側では起動しているOSを98などと誤認するため、
XPではおかしな意味になる設定が行われることがあり、
システムに異常をきたす可能性もあり大変危険です。
市販ソフトでは、OSのバージョンをチェックしていることが多く、
互換モードで起動するとOSを誤認するため、
動作の支障や一部機能が使えなくなるといったことも起こります。

ただし、ゲームでは互換モードで動作が修正されることが多くあります。
NTチェックの問題や、256色の問題の他にも、
音声再生やグラフィック周りの問題も解決するケースがあります。

上記で上げてきたことをまとめると、互換モードでは、
不具合が解決することもあれば、新たな不具合が発生することもある
ということになってしまいます。
もちろん、この2つが同時に起こることもありえるわけで、
ある不具合は解決したけど、別の不具合が出てしまった、
こういったケースも実際に発生することがあります。

互換モードは、実行ファイル毎に指定します。
互換モードで動作しても特別速度の低下などは見られず、
特に意識することも無く普通に使用することができます。
運良く、不具合のみを修正できれば、使い勝手には変化ありません。

最後に、互換モードを使用する場合、
Windows 98/Me の設定を選ぶのが最も効果的です。
95 設定では一部不具合が発生する事があり、
2000 設定ではあまり互換モードの影響が出ないようです。

※2000 にも隠し機能として互換モードが用意されています。
XPの互換モードに比べると互換性は劣りますが、NTチェック対策には十分使えます。
2000 で互換モードを使うには、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」に、
「regsvr32 %systemroot%\apppatch\slayerui.dll」と入力して実行します。
その後、アプリケーションのショートカットのプロパティから設定できます。

結論:古いゲームや文字化けするアプリには有効だが、
   それ以外のアプリではほとんど期待できない。



[10]周辺機器の動作は大丈夫なのか?

XPでは、デバイスドライバに認証規格を採用しています。
これは、テストに合格したドライバにのみつけられるもので、
メーカー製のものではほとんどこのテストに合格しています。
現在使用している周辺機器のメーカーサイトへ行けば、
XPで使用できるドライバが公開されていることが多いですが、
これがそのテストに合格していればほぼ動作すると思って良いでしょう。

逆に言えば、テストに合格した正式なドライバが無い場合、
その周辺機器がXPでも動作するという保証はありません。
僕の環境では、他の周辺機器は全て動作しましたが、
テストに合格したドライバの無いプリンタは動作しなくなりました。
環境の移行を考える場合、メーカーサイトに行き、
XP用(あるいは2000用)ドライバを確認してください。

移行した時に、インターネット関係の機器が使えなくなることもあります。
そうなったら、新しいドライバの入手が面倒になるので、
移行前に必要なドライバはすべて入手しておくことをお勧めします。

結論:ドライバ次第。メーカーサイトで情報を確認すること。



[11]追加されたソフトの能力は?

XPで追加された付属アプリや細かい機能はたくさんあります。
下記に示すものがそれらの一例です。

・デスクトップのアイコンをなくす。
・見た目を派手にする。
・同じアプリケーションを一つのタスクバーにまとめる。
・フォルダアイコンの変更。
・インターネット経由の時刻調整。
・初心者用ムービー編集ソフト。
・システムのバックアップ・復元。
・簡易ファイアウォール。(セキュリティー)
・「リバーシ」などの付属ゲーム。
・CD−Rライティング機能
・パソコンの遠隔操作。(プロフェッショナルのみ)
など・・・。

ただ、実は、こういった機能のほとんどが、
フリーソフト、市販ソフトで実現可能です。
いくつかの機能に関しては、XPの方で、
フリーソフトを真似たのではないかと思われる物もあります。
もし、これらの機能に魅力を感じてXPへの移行を考えたなら、
その前に同等機能を持つソフトを探してみたほうが良いでしょう。

結論:多くの機能は別のソフトで実現可能。
   わざわざXPに移行するほど価値のある物ではない。



[12]ファイル検索はどう変化したのか?

XPでは、検索機能が大幅に変化しています。
操作はキャラクターが密着して指示してくれ、
画像ファイルなどでは中身のプレビューが表示され、
さらに圧縮ファィル内まで検索可能です。

ただし、そのために、検索速度は大幅低下しています。
特に、画像を検索すると、速度は98の30分の1程度です。
また、キャラクターの指示は、初心者にはわかりやすいものの、
98に慣れている人には大変ストレスの溜まるものとなります。
また、画像のプレビュー検索や書庫検索などは、
従来からオンラインソフトで提供されてきました。

XPの検索が気に入らない人は多いのではないかと思いますが、
これは、レジストリの変更で2000風に戻せます。
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CabinetState]に
文字列データ[Use Search Asst]を作り、文字列[no]を書き込む。
これで戻せば、98とそれほど違わない検索が行えます。

結論:従来から使用していた人には使いにくい。
   わかる人はレジストリ書き換えで戻すことを推奨する。



[13]起動速度に変化はあるのか?

XPも98と起動速度には大差がありません
ただ、起動時の感覚がちょっと異なり、
98ではなかなかデスクトップが出てきませんでしたが、
XPではデスクトップはすぐに出てくるものの、
その後、操作できるようになるまでに時間がかかります。
98に慣れた人は、デスクトップが出てきた時点で起動したと思い、
マウスでアプリを起動してみたけどぜんぜん動かない、
こういったことが始めは起こるかもしれません。

XPでは起動が高速化されており、
XPのロゴが出てから30秒以内に起動する事を目指しています。
実際にはそれほど早くは起動しませんが、
XPでは常に最適化を行い起動の高速化につとめているため、
98のように使い込むと起動が遅くなるような事はありません。

終了、再起動、スタンバイは高速になりました
終了は約2倍近く高速で、また、確実に終了します。
98では不安定なアプリに邪魔されて終了できなくなったり、
電源を切る絵が表示されても一向に電源が切れないことがありましたが、
XPではそういった問題はまず起こりません。
再起動も2倍程度高速です。98では、シフトを押しながら再起動する、
高速再起動がありましたが、XPでは標準で高速再起動程度の速度です。
その代わり、XPには高速再起動はありません。
スタンバイはさらに速く、数秒で終わります。
98のようにうまく動作しないこともありません。

また、これとは別に、休止状態という終了方式があります。
これは、現在作業中の内容を保存したまま終了するもので、
次に起動した時、終了前と全く同じ状態に復元されます。
通常のアプリではほぼ確実に復元に成功します。
ゲームなどでは復元後、音が鳴らなくなったり、
画面が真っ黒になるといった症状が起きることがあります。

また、この休止状態は、起動速度を上げる裏ワザとして使えます。
起動時のシステムの状態を把握する処理を全て省略して起動可能なので、
動作しているアプリケーションを全て終了させた上で休止状態にすると、
次に起動したときには非常に高速に起動します。
ただ、これは、やりすぎると不安定になってしまうので、
あまり乱用しないほうが望ましいと思います。

結論:起動速度は同じだが、低下する心配が無い。
   また、ほかの起動オプションは高速になったし、
   休止状態を利用して起動速度を上げることもできる。



[14]システムの復元は使えるのか?

Windows環境の修復ツールとして、システムの復元機能があります。
基本的には、Meに搭載されていた物と同じ物です。

ソフトウェアのインストールや、周辺機器の追加などがあったときに、
システムの状態を記録して、その状態に戻すことを可能にします。
また、手動でシステムの状態を記録させることも可能です。

この機能ではシステムの設定だけでなく、ユーザーのデータファイルも復元しますが、
逆に最新のデータファィルがなくなることは基本的にはありません。
使い方もシンプルですし、高速なので、10数分で復元させることができます。

しかし、古い記録になればなるほど、復元の度合いは完璧で無くなりますし、
そもそもXPが正常に起動しなければ使うことはできません。
したがって、バックアップ目的には全く使えません。

結論:ソフトウェアのインストールや、周辺機器の追加前の、
簡易バックアップとしては十分に機能する。
しかし、本当に困ったときには使えない可能性が高い。



[15]HomeEditionとProfessionalEditionの違いは?

まず、XPそれ自体は全く同じ物です。
異なってくるのは、付属するアプリケーションです。

最も大きいのは、リモートデスクトップ機能があることです。
これは、ネットワークでつながれたコンピュータを外部から操作する機能です。
操作先の画面がウィンドウの一つとして表示されるので、違和感無く操作可能です。

他にも、ネットワーク関係のアプリケーションを中心に機能が追加されています。
これらは巨大なネットワークを構築するには便利なものです。
しかし、一般の人にとって有益な機能はほとんど見当たりません。

唯一、ProfessionalEditionにはバックアップツールが付いています。
このツールは安価な市販ソフト並のバックアップ機能を備えており、
システムの復元よりも大規模のバックアップが可能です。

他には目立つ違いも無いため、一般の人がProfessionalEditionに移行しても、
ほとんど違いを実感できないと思います。

結論:基本的に同じ。一般の人はHomeEditionで何も問題ない。



[16]XPにしなければ時代遅れなのか?

パソコンの世界も市場で成り立っているので、
市場から離れたソフトを使用していては、
さまざまな点において不都合が存在します。
市場の様子を調べる常套手段がアンケートです。
しかし、パソコンならば、ネットを使用して、
ある程度自由に使用環境を調査することが可能です。

僕のホームページではアクセス解析を行っており、
どのOSを使用しているのかなども調査しています。
僕のホームページでの調査では以下の通りです。

※2003年11月3日付け(気が向いた時に更新)
1位:  XP − 約59%
2位:2000 − 約13%
3位:  98 − 約12%
4位:  Me − 約12%(98と僅差)
5位:  95 − 約 1%
6位:  NT − 約 1%以下
※100%になりませんが、後はWindows以外です。

たしかにXPを使用している人が多いといえますが、
まだ、3割程度の人が、98系統を使用しているみたいです。

メーカーにとしては、この3割の客をみすみすのがすわけにはいかないので、
現在でも、Windowsアプリや周辺機器の多くは、
98/Me/2000/XPをサポート対象としています。
98であれば一般的なソフト・周辺機器はほぼ確実に入手できます。

だんだんと98系統の対応が弱くなっているのは事実ですが、
それでも、まだ、今のところは対応されています。
特に、98系統で最もよくできているといわれる98SEであれば、
IEEE1394や大容量ハードディスクなどにも対応できます。
後、1〜2年程度は98でもなんとかなる、と言ってよいでしょう。

結論:98でもまだなんとかなるが、そろそろ移項する時期に来ているかもしれない。。



[17]どのような人がXPを導入するべきなのか?

いくつかの項目に沿って説明していきます。

・使用OSに関して

95、NTを使用している場合、残念ながら時代遅れ。
その時代のパソコンには最近のOSは入らないので、
パソコン本体を買い換えることになるのだが、
現在、普通に売られているものはほとんどXP搭載なので、
いやがおうにもXPにならざるを得ない。

98を使用している場合は問題ない。
特にXPにする必要も無いが、98になにか不満がある場合で、
パソコンのメモリ容量が256MB以上ならば、
XPに乗り換えるのも一つの手段ではある。

Meを使用している場合、乗り換えをお勧めする。
Me搭載パソコンなら性能的にそれほど問題はないし、
Meのままでは98よりも使いにくいだろう。

2000を使用している場合、乗り換えはお勧めしない。
OSの完成度では2000の方が上であるし、
XPにする事で得られる恩恵は少ない。
あえてリスクを犯してXPにする意味はない。
・使用アプリについて
ゲームやインターネットやメールが中心の場合、
XPにして得られる恩恵はほとんど無い。
これらは単体で起動することが多く、
XPの安定性とはほとんど関係が無いためである。
XPの方が通信速度が速いとも言われるが、
実際は速度アップソフトを使用すれば同程度になる。

ワープロや表計算やプレゼンソフトが中心の場合、
XPにして得られる恩恵は極僅か。
これらは複数で起動することもあるが、
あまり安定性には影響せず、使い勝手が向上するわけでもない。

画像編集やムービー編集ソフトが中心の場合、
XPにすることで得られる恩恵は大きい。
安定性が増し、作業内容の紛失が少なくなることはもちろん、
XPではメモリ管理が向上しているため、
これらのようなメモリを大量に使うアプリを使用する場合は、
98よりも動作速度は向上する可能性が高い。
また、XPのファィルシステムは4GB以上のファイルを扱えるため、
巨大なムービーの編集には大変好都合。

サーバーや小規模LANなどを中心に使用する場合、
XPにすることでかなりの恩恵が受けられる。
XPでは98よりも安定性が向上しているからである。
ただし、これらの目的には、XPよりも、
2000を使用するほうが最適である。

ソフトウェア開発などを中心に使用する場合、
XPにすることでかなりの恩恵が受けられる。
XPでは98よりも安定性が向上しており、
さらにNT系と9x系の両方の特徴を持つからである。

データベースなどを中心に使用する場合、
XPにすることで性能低下を招く可能性もある。
XPは全般的にディスクの読み書き速度が98よりも遅く、
大量のデータを一度にディスクから読み出す場合は不利となる。
可能であれば、MS−DOSアプリでアクセスするのが、
ディスク読み書きの点では最も効率が良くなる。

・使用状況について
家庭での使用の場合、
XPの恩恵をそのまま受け取ることができる。
家庭では、他にかかわってくるものが少ないため、
XP独自の能力を存分に発揮できる。

事務所での使用の場合、
XPの恩恵をある程度受けることができる。
場合によっては外部とのかかわりを持つため、
XPの能力を発揮できないこともありえる。

会社内での使用の場合、
XPの恩恵はあまり受けられないばかりか、
ソフトの互換性、導入費用、事務員がXPに慣れるまでの期間など、
新たな問題に直面することになる。
短期的にはむしろマイナス要素のほうが大きくなる。



[18]公式情報のページ

マイクロソフトのWindowsXP公式日本語サイト
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/



公開日時:2001年 11月 09日
更新日時:2003年 07月 22日
 このコラムは内容を保証するものではありません。
 また、内容は公開日時の時点でのものであり、
 その後の修正内容は文章の推敲に過ぎません。